わからず屋には見えない魔法

UNISON SQUARE GARDENリバイバルツアー「CIDER ROAD」東京ガーデンシアター公演へ

 

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8年前に発売したアルバム「CIDER ROAD」のツアーのリバイバルツアーという世にも不思議なツアー

CIDER ROADというと収録時間が8枚のアルバムの中で1番長く斎藤宏介も「足し算に足し算を重ねた」という程の濃い内容のアルバム

8月頭のプレビュー公演では「カルビのよう」と言っていた

 

そんなアルバムのツアーだからセトリもとてもやんちゃ

特に15曲目の「like coffee〜」からラストの「シャンデリアワルツ」まで「もうこれで終わるよ!」という曲が続く終わる終わる詐欺のオンパレード

とてもじゃないけど近年のツアーどころかフェスのステージでもやらないよこんなの

 

 

斎藤宏介はアンコール前に「ライブをやるたびに悪者になるような日々が続いていくね」と語った

フェスは軒並み中止になり、唯一開催した大型フェスのフジロックはメディアや普段音楽を聴かない関係ない人からの批判が続出

今年のGWの状況にほぼ戻ってしまった

ただ斎藤宏介はそれをただ悲しみ嘆くのではなく「俺たちの為でもあるし君らや今日来なかった家にいる人のためにも、普通にライブを続けていきます」と宣言した

もちろん今後の状況によってはfun time accidentもPatrick Vegeeのツアーも中止になってしまう可能性はある

でもこうやってバンドのフロントマン本人の口から「ライブはやり続ける」ということを聞けただけでまた生きていく希望が見えてきた気がした

 

次は秋、待ちに待っていたPatrick Vegeeのツアーで会おう

 

 

文字じゃない世界

7/1 「ヒトリエ Amplified Tour 2021」Zepp Divecity TOKYO公演へ

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ベストアルバムの延期・中止、年明けのデビュー7周年ライブの中止を経てようやくヒトリエのライブを生で体感できた

個人的には去年初頭のアトリエライブの入金忘れからヒトリエのライブに行けてなかったので一昨年のツアー以来、実に1年半ぶり

ライブハウスに来るのも去年のバックドロップシンデレラZepp TOKYO以来だった

 

 

今回のツアーは3人体制になってから初のアルバム「REAMP」を引っさげてのツアー

初っ端センスレスワンダーをぶちかまし、REAMPのトップバッターのcurved edge、そして「これぞヒトリエ」と言ってもいい超テク演奏のハイゲインを演奏

ハイゲインに関しては凄まじい爆発力だった

何より一昨年参加したツアーから3人のヒトリエの音の厚みが全く別物になっていた

正直3人体制になりたての時は4人と比べると当たり前だが厚みはあまりなかった

それが今回のツアーで厚みが大幅に増したように聴こえた

それはまるでwowakaがいた時のように

 

 

ヒトリエはどう足掻いでもこれからも3人で活動していく

新曲を出す時もアルバムを出す時もまたツアーをやる時もフェスに出る時も

でも私たちが目の当たりにするのは3人だけだが、そこにはもう1人私たちには見えないwowakaという存在がいつもそこにいるはず

 

 

 

改めて音楽は魔法なのかを考える話

ビバラで大森靖子を見てから彼女の音楽をよく聴くようになった

メンヘラっぽい曲からハードな歌詞の曲、どれも私の心にズブズブに突き刺さった

 

曲を聴いていく中で彼女のことも調べるようになった

そこで気になったのが「音楽は魔法なのかそうじゃないか」という論争

事の発端は大森靖子が出演したBAYCAMP2017での出来事

その日大森靖子は「音楽を捨てよ、そして音楽へ」という曲を披露していた

歌詞中には「音楽は魔法ではない」という言葉を連呼する部分があった

その日はそのまま終わりイベントもその事件がなければ無事終了を迎えるはずだった

だが大森靖子の出番直後に登場したYogee New WavesがMCで「音楽は魔法だよ」と言ったのだ

普段なら何の変哲もないMCなのだが、大森靖子は直前に披露していた自身の楽曲を真っ向から否定されたと捉えたそうだ

そのMCの後にベースの弦が切れて大森靖子のバンドメンバーのベースを勝手に借りたこともあり、大森靖子Twitterやブログでヨギーの発言・行動を痛烈に批判した

その後、ヨギーのメンバーが直接大森靖子に謝罪しに行こうとするも受け付けて貰えなかったり、映画監督の岩井俊二が「映画も魔法ではないよ」とツイートしたりと長引くのだがここでは割愛

結局ヨギーの公式ホームページで正式に謝罪しこの一連の騒動は一旦沈静化した

 

 

じゃあ実際音楽は魔法なのか、そうじゃないのかと改めて考えると、やはり音楽は魔法ではない

だって人の手で一から作られているものだし

それを「魔法」という単語ひとつで片付けるのも失礼な気がする

じゃあ絶対そうじゃないかと問われると、そうとも言いきれない

大森靖子本人もTwitterで「音楽そのものは魔法じゃない、音楽が魔法的な可能性を秘めているだけ。あとは自分とそこにいる人次第」と綴っている

例えば自殺志願者が「もう嫌だ、もう死ぬ」と自殺をしようとしてたまたま音楽が聴こえてきた時に、その音楽がその人の心に刺さればやめるかもしれないが、刺さらなければそのまま死ぬ

結局のところ聴いた本人がどう受け止めるかによる

そんなの元も子もないと言われたらそうなんだけどこれは事実だ

だってその曲が万人の心に刺さって穏やかな気持ちになったり犯罪を起こそうって気にもならない

この世は平和になる

よくそのアーティストのファンが「○○嫌いな人は見たことない」と言うが、実際はいくらでもいる

私も何年か前はサカナクションのことをそう思っていたが、「古ければいいと思ってる」と彼らを貶すような発言を目にしてから変わった

ただ見えてないだけだった

いくら自分が良くても、ある人にとってはなんも響かない、むしろ嫌いとも思っている人もいる

そんな魔法みたいな曲はこの世のどこにもない

 

じゃあなぜ音楽はなり続けるのか

UNISON SQUARE GARDENの「シューゲイザースピーカー」という曲には「どんなヒットソングでも 救えない命があること いい加減気づいてよね だから音楽は今日も息をするのだろう」という歌詞がある

先に書いたように音楽は魔法ではないけど、その可能性を秘めている

そしてそうなるには聴き手と作り手次第

だからミュージシャンは魔法になるために音楽を鳴らし続けている

 

なので結論、音楽は今のところ魔法であるとは言いきれないが、いつか魔法になる瞬間が訪れるかもしれない

 

Long Time no See but...

5/4みどりの日 VIVA LA ROCK 2021へ

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2年ぶり5回目のビバラ

昨年はゴールデンウィークでの開催を断念し夏頃の開催を模索したが結局中止になりオンラインフェスという形に

今年は感染対策を万全にさいたまスーパーアリーナで開催

もちろん声は出せない、食事も決まった場所で黙食、メインステージの観覧エリアはアリーナ前方エリア指定スタンディング・アリーナ後方椅子・椅子席の3つに分かれ、全ステージ終了後は退場規制など

このフェスはステージやフェス自体のガイドラインが初回から何度も変わってきたが、こんなにも大幅に楽しみ方が変わるとは2年前には到底考えられなかった

 

でも声が出せないだけでめちゃくちゃ楽しめた

 

ロットンは相変わらず楽しくはしゃげたし大森靖子の世界観に惹き込まれ、スカパラはゲストボーカル4人が最高であっという間に終わってしまった

アンセムズはきっと今後貴重映像として取り上げられるであろう藤井風の「LA LA LA LOVE SONG」から始まり、2人目のsaucy dog石原慎也の「サヨナラCOLOR」で割と激しめのバンドが揃ってた会場に優しい歌声が響いた

3人目はSiMからMAHさんが登場

まさかの椎名林檎の「丸の内サディスティック」を熱唱

終わったあとに「候補をいくつか挙げて貰ってあったのが丸の内サディスティックだった。本人の演奏でさいたまスーパーアリーナでカラオケができるなんて」と嬉しそうに語ってた

そんなMAHさんの呼びかけで出てきた4人目がマキシマムザホルモンのナヲ姉

なんと禰豆子の衣装を纏い紅蓮華を披露

本人は「このメンツであたしだけ浮いてない?」とずっと言っていたがめちゃくちゃ上手かったのでまたいつかやってほしい

ラストはアイナジエンド

2回目のアンセムズ出演

去年亡くなった津野米咲が所属する赤い公園の「Canvas」を披露

ラスサビではモニターに津野米咲がアンセムズで演奏していた映像が流れた

真剣な顔で演奏をする、水曜日のカンパネラコムアイにマイクを向けられ照れながら歌う

そんな津野米咲の姿が今年はステージのどこにも、そして今後も見れない

ただこうやって津野米咲が作った曲が受け継がれていく瞬間を目の当たりにすると悲しさの涙より、感動の涙が溢れた

 

 

話は逸れるがアンセムズでの津野米咲の印象的だったシーンは、KANA-BOON谷口鮪をゲストに迎え披露した斉藤和義の「歌うたいのバラッド

津野米咲のピアノと谷口鮪の歌だけでワンコーラス使い切るアンセムズではなかなか見られなかったシーン

去年のビバラオンラインで津野米咲は「めちゃくちゃ緊張した」と話していた

あの瞬間だけそれまでの空気が変わって2人だけで作ったような雰囲気に会場は包まれた

あの様な瞬間はまたきっと訪れる

バンドマスター亀田誠治が終わり際に「また来年会おうね」と行ってくれたからだ

来年以降もアンセムズが何をやるのか楽しみだ

 

 

 

話を戻す

念願だったDragon Ashは勢いがありつつ熱気というより優しさを感じた

kjが最後に「ライヴハウスでできる日まで音楽を続けましょう」と言ったのは、この状況がいつか良くなると信じ、そしてここにいる観客がまたライブハウスに足を運んでくれるという信頼から出た言葉だった

 

10-FEETのTAKUMAはMCで「俺が世界中のコロナウイルス吸う。ダ○ソンとかパナソ○ックとかに改造してもらって吸えるようにする。それで2週間隔離してくれ。勝手に治すから。うがいとかして勝手に治す。」とボケのようにも聞こえたがTAKUMAの優しさから出たボケだし、何より目を真面目にして話してた

NAOKIも真面目に「それがええ」と相槌をしていた

「RIVER」では「隣の人とエアーハイタッチ!」や「goes on」では「いつものあれやろうか!」と全員を座らせて跳ばせたりと彼らならではのパフォーマンスを魅せてくれた

特にラストの「ヒトリセカイ」で「今日が最後だと思って歌う!」と叫んだシーンは印象的だった

 

UVERworldは完全初見

曲もそんなに知らなかったけどTAKUYAの熱い歌に一気に呑まれた

それに応える観客

一体感という点ではこの日1番だった

ラストの新曲「EN」は名バラードになった

また見てみたい

 

この日のトリはMONOEYES

「今日来れなかった人、フェスの開催を反対する音楽ファン、今日来てくれたお前ら、いろんな立場の人がいるから何が正しいかはわからないけど、みんな感謝してます」と細美さんは語った

そういえば何年か前のCDJthe HIATUSとして出演した時に「お前らのどんな感情も受け入れる」と言ってた

器の大きい細美さんだから出た言葉だ

本編最後の「グラニード」の前に細美さんは「帰りまた報道の連中がいるかもしれないから気を抜くなよ」と話した

ここ数日ビバラ、そして千葉の蘇我で開催していたJAPAN JAMのことを連日報道していた

それは悪意があるものだった

事実が捏造され、元々反対していた人らにさらなる反発を煽るような内容だった

「近隣住民困惑」「終演後の駅は混雑」

Twitterでも「こんな時に行く連中は頭がおかしい」「なんでやるの?」「こんなん誰か大声出してるでしょ」などネガティブな意見が多く見られた

 

 

「何を言ってるんだ」と言ってやりたい

去年の2月あたりからライブはほとんど中止になり、それから宣言解除後までは有観客での開催はなかなかできなかった

そして解除後は国が定めたガイドラインに従って観客数を制限してライブを開催した

そして今日までライブ会場でのクラスターは発生していない

これを言うと大体の人が「隠しているんじゃないか?」と言う

打首獄門同好会の大澤会長も自身のバンドのツアーが終わったあとに言っていたが、SNSが生活の一部になった今の時代に、しかも今めちゃくちゃトレンドのコロナ関連のニュースが広まらない訳がない

フェイクニュースですら事実として取り上げられてしまうというのに

これは紛れもない事実

つまりこのガイドラインは大成功というわけだ

なのに何故この事実を無視してそんなことが言えるのだろうか

黙食ができてない飲食店なんていくらでもある

マスクを外して電車に乗る人も最近よく見る

スーパーなんて目印があるのにそれを無視して並ぶ人もいる

今回のビバラ、JAPAN JAMはライブ中に大声を出すような人間はいなかったし、黙食も徹底していて食事中誰一人話をすることは無かった

ライブがない時の会場はスタッフの呼びかけだけが響き、メインステージの客席前方でも別ステージ(CAVEステージ)のリハの音が聞こえたくらい静かだった

列に並ぶ時もソーシャルディスタンスを保っていた

帰りも今日の感想を大声で話をする人もいなければまっすぐ駅に向かい(私と同じルートの人は)どこへも寄らずに電車へ乗っていった

その事実を知ろうとしないでルールを守らない人間と同じ様に批判するのはどうかと思う

このブログで政治批判はしたくないけど最近の政府もいい加減にして欲しい

今回の緊急事態宣言に入ってから「イベントは原則中止か無観客」って

絨毯爆撃にも程がある

あなた達が定めたガイドラインに沿って開催したらリスクは軽減されるんじゃないのか?

実際その成果が出ている、しかも大成功なのに何故それが無視できるんだ

そのせいでまたライブハウスがひとつ無くなった

去年もいくつも無くなった

今後の活躍が期待されていた好きだったバンドもライブができないことを理由に解散した

これ以上私たちの音楽を自由に楽しめる未来を奪わないでくれ

 

 

 

今回の2つのフェスの開催は間違っていなかったと言うにはまだ早いけど、感染するような行為をしなかった自信はあるし、周りもそれをやっていたと信じている

出演してくれたアーティスト、支えてくれたスタッフ、そして開催にこぎつけた鹿野さん、本当にありがとう

今回行くことはなかったけどJAPAN JAMも開催してくれてありがとう

これは音楽業界の明るい未来へ繋がるはず

また来年さいたまスーパーアリーナで必ず会おう

 

 

もうちょっと生きてみようと思ったのは君のせいかも

3/23.24 UNISON SQUARE GARDENツアー2021「Normal」追加公演へ

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「ロックバンドは普通ライブをやるだろ。だからツアーをやる」という感情を元に組まれたツアー

なんとも当たり前なツアーだ

 

そんな当たり前なツアー、私は「出来れば2日目」と第一希望を2日目に第二希望を初日にしてチケットを申し込んだところ、どうやら第二希望は「2枚目」という認識だったらしく、ありがたい事にどちらも当選してしまった

このご時世に2daysをしてしまって良いのかと考えたが、よくよく思い出せばユニゾンのライブを同じ会場で2days(しかも全く同じセトリ)見るのはしたことがないし、今後こんな機会がある可能性はほとんどないと思われる

なので行ってみることにした

 

 

今回のツアーは何よりセトリが最高だった

本人ら曰く「Phantom Jokeのシングルツアーが出来てなかったからそれの代わりでもある」と言っていてセトリは「連れてこられた友達殺し」になっている

実際10年前のアルバムの「JET CO.」から4曲選ばれていたり、カップリング曲が選曲されたりしてる

本来ならファンから嬉しい悲鳴が上がるようなセトリだった

ただ懐かしい曲をやろうというわけでもなく、本人達が狙っているかどうかは置いておいて本来ならファンとシャウトをする「instant EGOIST」と「パンデミックサドンデス」をこのご時世にやるセンスはやっぱりユニゾンならではだし、ユニゾンがライブバンドでもある証拠だった

個人的には「スロウカーブは打てない」のライブならではの演奏が心に突き刺さった

 

 

アンコール前に斎藤宏介は「今日でツアーが終わるけど来週からはまた新しいツアーが始まります。これがUNISON SQUARE GARDENのNormalですね」と雑なツアータイトルの回収をした

そういえばツアー中に(年末年始のための中断中だったとはいえ)ニューアルバムとそれを引っ提げたツアーの詳細を発表したのを思い出した

2016年のツアーもほとんどの都道府県を回るような日程の上に追加公演を増やしたりしてたな

ニゾンがライブバンドと呼ばれるのはこれかもしれない

ライブでの演奏が際立つのもそうだけど、本人らが好きで年中ライブをやっているからそう言われているのかも

来週からは「Spring Spring Spring」のリバイバルツアーが始まり、秋からは去年発売した「Patrick Vegee」のツアーが始まる

思えば去年も一部配信だったけど夏から彼らはずっとライブをやり続けていた気がする

こんな状況下でもライブをやり続けているユニゾンは「またライブがすぐある」と生きがいをくれるし、私もまだこの時代をちょっと生きてみようと思った

 

 

 

余談ですが今回初めてのぴあアリーナでした

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簡単に言うとめちゃくちゃ良かった

まず新設された施設だから綺麗だし、中から外に出るまでも(キャパと規制退場の影響もあるが)すぐだったし、何より音質がよかった

これは他のバンドも見てみたい!と思い調べたら5月に打首獄門同好会のライブがあるではないか

軽率に行こうと思ってみた

もちろん色んなことを気にしながら

 

拝啓音楽業界へ

ポップスにアイドルにロック、ジャンルを問わず、そしてそれらを支える裏方も苦しめられた2020年。

ライブやフェスは相次ぎ延期・中止、それどころか新曲のリリースも一部延期になる始末。挙句の果てにライブハウスは閉店にまで追い込まれるところもあった。

それでも音楽家たちは諦めず音楽を作り、制限をかけられた中我々の目の前、あるいは画面の向こうでライブを続けた。そして裏方もそれを支え続けた。

続けたから事態が良くなるわけでもない。むしろ悪化させるものとして不要不急と言われ続けた。

それでもやめなかったのは音楽には魔法以上の力があるからだ。

「辛い時、悲しい時、どうにもならない時、どうしたらいいのか。音楽があるじゃないか。」と音楽の力を信じ続けたファンのために音楽家たちは踊り鳴らし叫んだ。

間違いなく彼らの行動は多くの人にこの窮屈な時代を生き抜こうと勇気づけられたと思う。

この1年、少しでも関わり支えられたことを誇りに思う。私は1度その道を降りることになるが、音楽の力は信じ続けたい。どうか来年は今の状況より良くなっていますように。

 


2021年の音楽家たちに幸あれ

12月26日以降の年末の話(ノンフィクション)

クリスマス終わって今年もいよいよあとわずか

今年はいろいろありすぎた

まず年初めのコロナによって春先から初夏の殆どのライブ・フェスが延期・中止になった

私もRADWIMPSのツアーやヒトリエのベストアルバムツアーにSHISHAMOの等々力ワンマンライブに参加する予定だった

どれも延期・中止になり、RADWIMPSのツアーは来年春辺りの開催を目指しているそうだが、やはり厳しいとのこと

今年は夏フェスにも行きたかったが、ロッキンにラブシャライジングなど全て中止になりどこにも行けない事態に

ラッシュボールは感染対策を設けた上で開催となったが本来の楽しみ方ができなかったと思われる

秋冬にはライブが徐々に開催されていたが、どれも感染対策のガイドラインに沿ったもので、2月あたりまでのライブの楽しみ方ではなくなった

ニゾンのツアーは全席着席で、忘れらんねえよのライブは声を出せないという縛りばかりだった

もちろんコロナを広げないために必要なことだが、やはり以前の楽しみ方ができないとなるともどかしい

旅行にだって行くつもりだった

GO TOを使って年末に大阪へ行くつもりだったが、12月に入ってからまた感染者が増加し、旅行はやむなく断念した

それならばとCDJに行こうとチケットを取ったが、ここ数週間の感染者増加を考慮してまたしても中止になった

CDJだけじゃなく大阪のレディクレ、12月末〜1月頭に開催予定のライブのほとんどが無くなった

 

 

コロナ感染者が日本で確認されてから1年経たずにここまで変わってしまった

外に出るにはマスクを付けて帰ってきたらすぐに消毒

買い物に行くにも消毒が必要

マスクを付けてない人がいるとちょっと気にしてしまう

大人数での宴会は自粛

音楽ライブは不要不急と呼ばれライブハウスは閉鎖された

音楽どころか新作映画も軒並み延期になり映画館も一時的に閉鎖

お笑い劇場も同じく閉鎖

エンタメどころか、帰省するのにも友達に会うのにも外食するにも遠出するのにも電車に乗るのにもコロナを気にしなければならなかった

私も周りも変わってしまった

 

でも変わらなかったこともあった

ライブに行ったあと「明日も頑張ろう」という気持ちが沸いてくること

先週会った友達がやっぱり楽しい人だったこと

帰省した時に食べた母の手料理が美味しかったこと

今年のM-1も面白かったこと

ディズニーランドは最高だったこと

そんなちょっとした幸せが大きく感じた令和二年

来年もこの状況はしばらく続いてしまうだろう

でも変わらないものを変わらず愛し続ければちょっとは軽くなるはず

 

良いお年を