ちょうど去年読んでいるマンガのことを書いていたのを思い出したのでそのときに書けなかったマンガをいくつか紹介
まずは「亜人ちゃんは語りたい」
亜人と聞くと佐藤健が実写映画で主演をやったあのマンガが思い浮かぶ人もいると思うが、これはめちゃくちゃ平和
この作品での亜人は、ヴァンパイアや雪女、キジムナーなど神話やおとぎ話がモチーフになっている
例えばヴァンパイアの亜人の小鳥遊ひかりは五感が優れているが、陽の光が苦手とヴァンパイアらしい性質を持っている
他にも首と体が分かれているデュラハンの町京子や体がひんやりしている雪女の日下部雪など様々な亜人が登場する
この作品はとにかく設定の作り込みが半端ない
福山雅治のガリレオの如く、亜人のすべての現象に理由をつけていくのがこの作品の魅力
SF系のマンガだと不思議なことが起きたら「不思議だったね〜」という感じでスルーされたり、それがあたかも当たり前のように話が進むパターンが多い
もちろんそれらを解明するのが目的ではないのだが、なんかモヤッとしてしまう
しかしここでは徹底的にその現象の謎を解いていく
2話に渡って解説するパートもあるくらい
とにかく「不思議だったね」では済まさない
「不思議だったね」って済ましてしまう理由まで考察する徹底ぶり
たまに難しい説明もあるから読むのに時間がかかったりするが、読み応えは抜群である
2作品目は「タカコさん」
ドラマ化もされた「ワカコ酒」の作者と同じ方が描いている
人より耳がちょっといいだけの主人公タカコさんの日常を描いた非常にスケールの小さい作品
雨の日の話とかご飯の食べ方、風邪をひいた日のことなど、タカコさんがその時考えたことや周りの人との関わりあいが描かれていて、フィクションだけどエッセイに近い不思議な作品である
タカコさんの考え方に共感する部分もあってめちゃくちゃ読みやすい
タカコさんはどの登場人物よりも背が小さく描かれている
作者曰く、本当に背が小さいのではなく、精神的に周りが自分より大人に見えてしまう不安、心象風景を描いているとか
確かに学生の時とか学年がたったひとつ上の人でも大きく見えるし、自分より背が低い上司も自分より大きく見える時ある
だから実際のタカコさんは私とそんなに変わらないかも
そんなことはないか笑