拝啓音楽業界へ

ポップスにアイドルにロック、ジャンルを問わず、そしてそれらを支える裏方も苦しめられた2020年。

ライブやフェスは相次ぎ延期・中止、それどころか新曲のリリースも一部延期になる始末。挙句の果てにライブハウスは閉店にまで追い込まれるところもあった。

それでも音楽家たちは諦めず音楽を作り、制限をかけられた中我々の目の前、あるいは画面の向こうでライブを続けた。そして裏方もそれを支え続けた。

続けたから事態が良くなるわけでもない。むしろ悪化させるものとして不要不急と言われ続けた。

それでもやめなかったのは音楽には魔法以上の力があるからだ。

「辛い時、悲しい時、どうにもならない時、どうしたらいいのか。音楽があるじゃないか。」と音楽の力を信じ続けたファンのために音楽家たちは踊り鳴らし叫んだ。

間違いなく彼らの行動は多くの人にこの窮屈な時代を生き抜こうと勇気づけられたと思う。

この1年、少しでも関わり支えられたことを誇りに思う。私は1度その道を降りることになるが、音楽の力は信じ続けたい。どうか来年は今の状況より良くなっていますように。

 


2021年の音楽家たちに幸あれ