Long Time no See but...

5/4みどりの日 VIVA LA ROCK 2021へ

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2年ぶり5回目のビバラ

昨年はゴールデンウィークでの開催を断念し夏頃の開催を模索したが結局中止になりオンラインフェスという形に

今年は感染対策を万全にさいたまスーパーアリーナで開催

もちろん声は出せない、食事も決まった場所で黙食、メインステージの観覧エリアはアリーナ前方エリア指定スタンディング・アリーナ後方椅子・椅子席の3つに分かれ、全ステージ終了後は退場規制など

このフェスはステージやフェス自体のガイドラインが初回から何度も変わってきたが、こんなにも大幅に楽しみ方が変わるとは2年前には到底考えられなかった

 

でも声が出せないだけでめちゃくちゃ楽しめた

 

ロットンは相変わらず楽しくはしゃげたし大森靖子の世界観に惹き込まれ、スカパラはゲストボーカル4人が最高であっという間に終わってしまった

アンセムズはきっと今後貴重映像として取り上げられるであろう藤井風の「LA LA LA LOVE SONG」から始まり、2人目のsaucy dog石原慎也の「サヨナラCOLOR」で割と激しめのバンドが揃ってた会場に優しい歌声が響いた

3人目はSiMからMAHさんが登場

まさかの椎名林檎の「丸の内サディスティック」を熱唱

終わったあとに「候補をいくつか挙げて貰ってあったのが丸の内サディスティックだった。本人の演奏でさいたまスーパーアリーナでカラオケができるなんて」と嬉しそうに語ってた

そんなMAHさんの呼びかけで出てきた4人目がマキシマムザホルモンのナヲ姉

なんと禰豆子の衣装を纏い紅蓮華を披露

本人は「このメンツであたしだけ浮いてない?」とずっと言っていたがめちゃくちゃ上手かったのでまたいつかやってほしい

ラストはアイナジエンド

2回目のアンセムズ出演

去年亡くなった津野米咲が所属する赤い公園の「Canvas」を披露

ラスサビではモニターに津野米咲がアンセムズで演奏していた映像が流れた

真剣な顔で演奏をする、水曜日のカンパネラコムアイにマイクを向けられ照れながら歌う

そんな津野米咲の姿が今年はステージのどこにも、そして今後も見れない

ただこうやって津野米咲が作った曲が受け継がれていく瞬間を目の当たりにすると悲しさの涙より、感動の涙が溢れた

 

 

話は逸れるがアンセムズでの津野米咲の印象的だったシーンは、KANA-BOON谷口鮪をゲストに迎え披露した斉藤和義の「歌うたいのバラッド

津野米咲のピアノと谷口鮪の歌だけでワンコーラス使い切るアンセムズではなかなか見られなかったシーン

去年のビバラオンラインで津野米咲は「めちゃくちゃ緊張した」と話していた

あの瞬間だけそれまでの空気が変わって2人だけで作ったような雰囲気に会場は包まれた

あの様な瞬間はまたきっと訪れる

バンドマスター亀田誠治が終わり際に「また来年会おうね」と行ってくれたからだ

来年以降もアンセムズが何をやるのか楽しみだ

 

 

 

話を戻す

念願だったDragon Ashは勢いがありつつ熱気というより優しさを感じた

kjが最後に「ライヴハウスでできる日まで音楽を続けましょう」と言ったのは、この状況がいつか良くなると信じ、そしてここにいる観客がまたライブハウスに足を運んでくれるという信頼から出た言葉だった

 

10-FEETのTAKUMAはMCで「俺が世界中のコロナウイルス吸う。ダ○ソンとかパナソ○ックとかに改造してもらって吸えるようにする。それで2週間隔離してくれ。勝手に治すから。うがいとかして勝手に治す。」とボケのようにも聞こえたがTAKUMAの優しさから出たボケだし、何より目を真面目にして話してた

NAOKIも真面目に「それがええ」と相槌をしていた

「RIVER」では「隣の人とエアーハイタッチ!」や「goes on」では「いつものあれやろうか!」と全員を座らせて跳ばせたりと彼らならではのパフォーマンスを魅せてくれた

特にラストの「ヒトリセカイ」で「今日が最後だと思って歌う!」と叫んだシーンは印象的だった

 

UVERworldは完全初見

曲もそんなに知らなかったけどTAKUYAの熱い歌に一気に呑まれた

それに応える観客

一体感という点ではこの日1番だった

ラストの新曲「EN」は名バラードになった

また見てみたい

 

この日のトリはMONOEYES

「今日来れなかった人、フェスの開催を反対する音楽ファン、今日来てくれたお前ら、いろんな立場の人がいるから何が正しいかはわからないけど、みんな感謝してます」と細美さんは語った

そういえば何年か前のCDJthe HIATUSとして出演した時に「お前らのどんな感情も受け入れる」と言ってた

器の大きい細美さんだから出た言葉だ

本編最後の「グラニード」の前に細美さんは「帰りまた報道の連中がいるかもしれないから気を抜くなよ」と話した

ここ数日ビバラ、そして千葉の蘇我で開催していたJAPAN JAMのことを連日報道していた

それは悪意があるものだった

事実が捏造され、元々反対していた人らにさらなる反発を煽るような内容だった

「近隣住民困惑」「終演後の駅は混雑」

Twitterでも「こんな時に行く連中は頭がおかしい」「なんでやるの?」「こんなん誰か大声出してるでしょ」などネガティブな意見が多く見られた

 

 

「何を言ってるんだ」と言ってやりたい

去年の2月あたりからライブはほとんど中止になり、それから宣言解除後までは有観客での開催はなかなかできなかった

そして解除後は国が定めたガイドラインに従って観客数を制限してライブを開催した

そして今日までライブ会場でのクラスターは発生していない

これを言うと大体の人が「隠しているんじゃないか?」と言う

打首獄門同好会の大澤会長も自身のバンドのツアーが終わったあとに言っていたが、SNSが生活の一部になった今の時代に、しかも今めちゃくちゃトレンドのコロナ関連のニュースが広まらない訳がない

フェイクニュースですら事実として取り上げられてしまうというのに

これは紛れもない事実

つまりこのガイドラインは大成功というわけだ

なのに何故この事実を無視してそんなことが言えるのだろうか

黙食ができてない飲食店なんていくらでもある

マスクを外して電車に乗る人も最近よく見る

スーパーなんて目印があるのにそれを無視して並ぶ人もいる

今回のビバラ、JAPAN JAMはライブ中に大声を出すような人間はいなかったし、黙食も徹底していて食事中誰一人話をすることは無かった

ライブがない時の会場はスタッフの呼びかけだけが響き、メインステージの客席前方でも別ステージ(CAVEステージ)のリハの音が聞こえたくらい静かだった

列に並ぶ時もソーシャルディスタンスを保っていた

帰りも今日の感想を大声で話をする人もいなければまっすぐ駅に向かい(私と同じルートの人は)どこへも寄らずに電車へ乗っていった

その事実を知ろうとしないでルールを守らない人間と同じ様に批判するのはどうかと思う

このブログで政治批判はしたくないけど最近の政府もいい加減にして欲しい

今回の緊急事態宣言に入ってから「イベントは原則中止か無観客」って

絨毯爆撃にも程がある

あなた達が定めたガイドラインに沿って開催したらリスクは軽減されるんじゃないのか?

実際その成果が出ている、しかも大成功なのに何故それが無視できるんだ

そのせいでまたライブハウスがひとつ無くなった

去年もいくつも無くなった

今後の活躍が期待されていた好きだったバンドもライブができないことを理由に解散した

これ以上私たちの音楽を自由に楽しめる未来を奪わないでくれ

 

 

 

今回の2つのフェスの開催は間違っていなかったと言うにはまだ早いけど、感染するような行為をしなかった自信はあるし、周りもそれをやっていたと信じている

出演してくれたアーティスト、支えてくれたスタッフ、そして開催にこぎつけた鹿野さん、本当にありがとう

今回行くことはなかったけどJAPAN JAMも開催してくれてありがとう

これは音楽業界の明るい未来へ繋がるはず

また来年さいたまスーパーアリーナで必ず会おう