あいみょんになりたい

最近「とっておきドラえもん」なるものが売っている

 

 

 

友情や家族愛、食べ物に纏わる話など、テーマごとに分けられたドラえもんのベストセレクションである

 

その中でも「君にメロメロ恋愛編」が気になった

ドラえもんは小学生の時にコンビニで月2回発売するコンビニコミックを父が買ってきてくれて、それをよく読んでいた

単行本化された話はほとんど読んだくらい買ってもらって、ひみつ道具の名前を聞くだけでどういう話でどんなオチになるのか答えられる程読んでいた(これは今でも答えられる)

実家に帰れば未だにあるから改めて買うこともないんだけど、読みたい部分がどうしてもあった

それはあいみょんがこのために書き下ろした5.6ページほどの巻末コメント

 

あいみょんは自分の過去の恋愛を、この漫画に収録されている「恋するドラえもん」と照らし合わせて綴っている

詳しい内容はここでは書かないが(是非手に取って読んでほしい)自分の恋愛を惜しげも無く語っている良い文章だった

 

そういえばあいみょんはよく自分の話をしている気がする

自分の実体験や感情を曲にするのはミュージシャンの性だと思うが、彼女は他よりそれが多い気がする

具体的に「あの曲がそう」とかは熱心はファンでは無いため出てこないが

ただなんかそういうの羨ましい気がする

 

私はどちらかというと黒歴史にして押し入れの一番奥に突っ込んでしまうタイプだ

「失敗した!」「もう二度と思い出したくもない!」そう言いながら絶対に出さないような奥にしまい込むのが癖になっている(想いを伝えられなかった恋は別)

貰ったプレゼントも一緒に撮った写真も全部捨ててしまう

ただふと思い出してしまって探してもないのに勝手に出てきてしまう

ちょっと思い出すどころかたくさん思い出してしまう

そうなったらまた奥へしまい込む

そしてまた出てきて奥へしまって

ずっとそれの繰り返し

だから未だに大学時代の彼女のこととか結婚するはずだった女のことを思い出しては「あんなことしなきゃよかったな」「あのときちゃんと言えてたら」なんてクヨクヨしてしまう

 

その点あいみょんは結構明るく話す

今回の巻末コメントでも自分の恋愛とドラえもんの恋を並べて振り返っているが、何処にもネガティブに感じる言葉はなかった

恋人同士特有の会話や他の人を好きになってしまったことも、後悔とか恥ずかしさとかは感じられなかった

 

それってしっかり自分と向き合えていて、自分のことをしっかり愛してることだよな、と3.4回読み返したところで気がついた

 

過去の恋愛を「黒歴史」と片付けて、奥深くにしまい込んでいるのは過去の自分を否定することだし、見てないふりをするのも現実を見ていないことにもなるんじゃないかと

 

あんな恥ずかしいことを言ったのも自分だし、伝えられなかったのは自分のせいだし、それを無かったことにするのは今更だが無理があった

恥ずかしいとは言ったが、「あの頃の自分可愛かったな」と思えるようにしたい

 

まあド深夜にこんなこと書くくらいだから当分は無理なんだろうけど、そのうち笑ってあげられるくらいになれたらいいな