夢で逢いましょう(I love need You.)

UNISON SQUARE GARDEN TOUR 2023「Ninth Peel」へ

 

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前作Patrick Veggieはコンセプトアルバムに近かったのに対し、今作のNinth Peelは、ただただ良い曲を集めたというのが正しいかも

そんなアルバムのツアーなので、セトリがどう組まれるのか、非常に予想するのは困難だった

その辺の話もしたいけど、まだツアーの最中なので控えておく

 

今回は久々に2日間行ってみた

そういえば初めてユニゾンのライブを2日続けてみたのも今回のぴあアリーナだった

ニゾンのツアーのセトリは会場で変わることはなく、ツアー期間中に新アルバムが告知されても「その中から1曲」とはならないし、ツアーの千秋楽で新曲をアンコールでやることも無い

1曲目からアンコールの3曲目までずっと一緒なのだ(※一部ツアーを除く)

昨日ツアーファイナルの迎えた某オブチキンは会場によって曲を変えるしアンコールの曲数も変えてくるので、それと比べると「じゃあ複数公演行く意味はあるのか?」とも考える人はいるだろう

しかし、同じだから展開を知っているから楽しめないわけじゃないし、なんなら私は初日と同じ熱量で楽しめる

例えるなら昨年のカタールW杯の決勝、フランス対アルゼンチン級の試合を2日続けて見たくらいの高揚感である

ただ見る場所と見る日にちが違うだけで、こんなにも楽しめてしまう

田淵のパフォーマンスも変わるし貴雄のアレンジも変わる

「あ!昨日のここ今日はちょっと違う!」って

決して同じでは無いのだ

 

まあこの辺りは人の熱量によって変わるし、一概に言えないが、ユニゾンのライブはセトリを知ってていようがなんだろうが、クソ楽しいよ

 

祝祭は混沌に、そしてその先へ

1/10 UNISON SQUARE GARDENツアー「fiesta in chaos」へ

 

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去年の7月から9月にやった「kaleido proud fiesta」のツアーの追加公演的ツアーの追加公演へ

なんともややこしいが、元々はkaleidoツアーに追加公演を増やそうという考えから生まれたそうだ

ただ10月に「カオスが極まる」の発売を控えていたため、セトリを変えてしまうのかという議論になり、「じゃあ別のツアーとして組もう」となったため追加公演「的」ツアーとなったとのこと

なんとも田淵智也らしい

 

kaleidoツアーは行っていてとても面白いライブだった

前回のベジーツアーは本当に良い意味でぐっちゃぐちゃにしてくれたので、それと比較すると「こんな手があるのか!?」と将棋で新手を指されたような綺麗なライブ

それで私は追加公演が発表される前はchaosツアーには行く予定がなかったのでセトリを見ていたが、これがなんとも面白い


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1枚目がkaleidoツアー、2枚目がchaosツアー

 

kaleidoで10%をラストにしていたのがchaosではトップバッターで、箱庭ロックショー→シャンデリアワルツの流れをそのまま本編の最後に持ってきていたり

あとアルバムでは繋がりがある弥生町ロンリープラネットと春が来てぼくら(私は推しカプと称している)をそれぞれ単体でやっていたり、なんかkaleidoで伏線を貼り、chaosでそれを回収する上下巻の小説みたい

あとは同じ曲でもアレンジや曲の繋げ方が違っていたり、2つのツアーならではの楽しみ方ができるセトリだった

特にchaosツアーの箱庭ロックショーのアウトロのアレンジはしびれた

 

 

セトリのネタバレは近年踏まないように結構気にしてて絶対見ないようにしているんだけど、chaosツアーは見た上で「あ、行かなきゃな」って思えた

ニゾンだからってのもあるし、kaleidoツアーを経験していたからこそ見たいと思えた

他のバンドなら「新しいシングルを出す」ってなったら、期間を空けて完全に別のツアーとして組むだろうし、演出もガラッと変えていただろうな

こんなんユニゾンにしか出来ないもん

そりゃあ見たくなる

 

今年も面白いことをやってくれユニゾン

 

あと早く新しいツアーの情報ください

 

12/26以降の年末の話

DISH//のライブが終わり今年予定してたライブは終了

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JAPAN JAMの途中帰宅、ロッキンの中止を経てようやくDISH//に会えた

彼らが出たての時はどういうグループだったのか知っていたので、よくここまでロックバンドに成長できたな、と思いました

てか普通に踊りながら弾くのって技術的に難しいことやってるよな

また会いたいです

 

 

そんな訳でいよいよ年末

帰りにケーキを買いにコンビニに寄ったらおせちの予約のカタログが置いてあって、テレビは鏡餅のCMが流れていた

こういう切り替え日本人って早いよね

今年は北京オリンピックに始まり、ロシアとウクライナが戦争をおっぱじめ、元総理大臣は殺されたり物騒な年だった気がする

 

 

個人的には初めて1人で旅行したり、それがきっかけで宿泊が趣味になったり、デザフェスに初めて行ったり、野球観戦とかも久々にやった

初めてディズニーハロウィンで仮装もした

 

ライブもコロナ禍になってから比較すると結構行った

ビバラに途中帰宅したJAPAN JAM、あとサーキットフェスでもないのにライブハウスをハシゴしたり

チケ運も凄まじいことに米津玄師、BUMP、ELLEGARDENとなかなかに倍率がエグそうなチケットを次々獲得

あとはあいみょんの甲子園弾き語りワンマンライブに行ったり、ヒトリエがデビューアルバムのライブをやったり、全編ハイライトに組み込む勢いの怒涛の1年だった気がする

 

あと5日もあるから来年のことなんて早い気がするけど、来年こそはロッキンに行き、会いたい人に会い、言いたいことはちゃんと伝えられるようにしたいね

あとまた旅行したい

東北あたりに

 

あいみょんに会いたい

11/5あいみょん弾き語りライブ「サーチライトin阪神甲子園球場」へ

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以前「あいみょんになりたい」というタイトルであいみょんのことを書いたけど、実際のところあいみょんは「めちゃくちゃ知識豊富な訳では無いけど金曜ロードショーでやってたら必ず見ちゃうハリーポッター」くらいだった。

ただたまたま、このライブを発表するインスタライブを見てて、当然の事ながら甲子園でライブやるのすごいとも思ったが、「この規模で1人とギターだけのライブ」が今後あいみょんを除いても見る機会がないんじゃないかと思いチケットを取った

絶対に行きたかったのでファンクラブに入り保険で夏に出たアルバム「瞳へ落ちるよレコード」の予約者先行のためにアルバムも予約する力の入れよう

まあファンクラブ先行で取れたのでよかった

 

甲子園にはいつか行きたいとは思ってたけど、それは高校野球の話でまさかライブで行けることになるとは

 

大阪駅から大阪梅田駅への行き方に苦戦しながら甲子園へ到着

会場の外はデカいあいみょんのバルーンやフラッグで飾られていてプロ野球の試合前のような空気感だった

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グッズも欲しかったけど着くのが遅かったせいか警備員から「今から並ばれても開演に間に合わない可能性があります」と言われたので早々に会場入り

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甲子園はとても広かった

テレビで見ていた5倍は広かったな

今日ここであいみょんが1人でステージに立つと思うと私も何故か緊張した

 

開演の17時からちょっと押してライブがスタート

バックスクリーンには誰かが甲子園のマウンドに向かう映像が流れていた

誰もが「あいみょんか!?」と思っていたが、アップされて映っていたのは笑福亭鶴瓶だった

そういえば鶴瓶師匠も西宮の出身だったな

あいみょんが西宮に帰ってきたんですよ!みんなで褒めたろ!」と語ると暗転し、あいみょんが登場

なんと一塁がベンチから野球選手の如く元気よくでてきた

アリーナの客席をぬけてステージに立ち始めたのが「憧れてきたんだ」

「あなた達が見せた芸術で私が変わったんだ  憧れ憧れて憧れてきたんだ」

西宮で培った10数年と上京してからの7年を地元に持って帰ってきたような1曲目

私はもう見とれるしか無かった

「本当に弾き語りを甲子園のど真ん中でやってる!」

あいみょん自身どころか音楽史に残る歴史的ライブが始まった

 

2曲目は「ハルノヒ」

3年前に公開されたクレヨンしんちゃんの映画の主題歌で、個人的にはあいみょんに興味が湧いた1曲

子供向けのアニメ(映画のしんちゃんはそうじゃないかもだけど)だからあからさまな無理やり明るい曲ではなく、映画のテーマ(その年の映画はヒロシとみさえがテーマだった)に寄り添う歌詞で、原作ファンの私としては完璧な主題歌だった

 

3曲目の「ジェニファー」が終わるとあいみょんから「甲子園球場にお集まりの皆さん、あいみょんです!」と挨拶

「ホントにすごい!」と何度も言い、「西宮まで来てくれてホンマにありがとう!」と感謝を伝えた

 

その後は「愛を伝えたいだとか」「3636」「ら、のはなし」と続けた

始まる前に「あの曲の弾き語りとかどうなるんだろう」とイメージが湧かないものが何個かあった

あいみょんの曲はPOPな曲調からファンクに近いものまで幅広い

それをアコギ1本で表現していくのは制限があるんじゃないかと思っていた

特に「3636」はかなりメランコリックだったが、見事に弾き上げていた

楽しむというより感心してしまう

 

「次の曲の頭、みんなの手を借りてもいいですか?」と言って始まったのが「満月の夜なら」

空を見上げると、残念ながら満月ではないが綺麗な月が浮かんでいた

前日まで軽く雨が降っていたので、ちょっと不安だったがこの日は天にも恵まれていた

続く「さよならの今日に」を歌うと、ステージからはサーチライトが天に向かって伸び、「裸の心」を弾き始める

これには観客からも「おぉ…」と思わず声が漏れてしまった

 

ここで第1部が終わり、「お色直しをしてきます!」と言い一塁ベンチへ戻った

30分ほどの休憩中にはクイズ大会やあいみょんが福女選びや女優に挑戦する映像が流れたりとプロ野球のイニング間のイベントのように楽しませてくれた

 

第2部はポップな曲調とは裏腹に歌詞が過激で、某ラジオ局からNGが出たという都市伝説があるインディーズ時代の代表曲「貴方解剖純愛歌~死ね~」でスタート

2曲目の「マリーゴールド」に続いて、太陽の塔の前でいつかライブをやることを夢見た「tower of the sun」へ

あいみょんは曲中思わず涙ぐみながらも歌い上げた

「地元の甲子園球場の景色を見ながらこの曲を歌うのは、自分の中でグッと来るものがあるし、救われた気持ちになりました」と語った

 

中盤は8月に出たアルバム「瞳へ落ちるよレコード」から「姿」、実家で書いた最後の曲だという「生きていたんだよな」を演奏

そして「弾き語りでやるのは初めて」と言っていた「マトリョーシカ」と続き、「この曲で今の事務所に声掛けられた」という「分かってくれよ」ではサビ前にキーを見失い「やり直させて!」とサビからやり直すハプニングも

「何が分かってくれよだよ(笑)」とあいみょんらしくこのハプニングも楽しんでいた

 

「あと3曲なんですよ」と言い、観客から「え~」という声が上がり「やっぱそう思う?」と観客とのやり取りがあり、今日のために書いた新曲「サーチライト」を披露

「サーチライトどこまでもどこまでも照らしていてこの瞬間の特別を演出してお願い」という歌詞が会場中この日グッズとして売られていたペンライトやスマホのライトでキラキラ輝いている光景がリンクしていた

 

「みんなは私を幸せにする天才やな。最高な夜。グッドな夜ですね」と始めたのは「GOOD NIGHT BABY」

もう終わってしまうんだなとしみじみしてしまった

 

「もうひとつ願いが叶うなら、みんなの歌声がここで聴けたらなと思ったけど、きっとまたみんなの歌声が聴ける日が来ると思うので、またいつか甲子園に帰ってきたいです」と話して最後に披露したのは「君はロックを聴かない」

スタンド全体が明るくなり、あいみょんの歌声と手拍子が鳴り響く、ライブの終わり方としてこれ以上にない締めくくりで、この日のライブが終了

 

「大きな拍手ときれいな光、全部忘れません。まだまだ未熟なことばっかりで、悔しいことも悲しいこともいっぱいあるけど、こうやってみんながいる景色を見られることが1番幸せで、音楽やっててよかったなって、西宮というこの街でシンガーソングライターになることを夢見てよかったなって思います。今日は本当にありがとうございました!」と感謝を伝えステージを下りると「今からリリーフカーで1周します!」とバズーカでグッズを観客席に打ち込みながら甲子園のグラウンドを1周し、再び一塁ベンチへ帰っていった

これまでのあいみょんを総括するようないいライブでした

ありがとうあいみょん

ありがとう甲子園

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実を言うとあいみょんのライブを見に来るのは初めてではなかった

6年ほど前、ロックバンドのTHEラブ人間が毎年12月に主催しているサーキットフェス「下北沢にて」でスタッフをやっている時に見たことがあった

当時は全く知らないままで、たまたまあいみょんが出演するライブハウスの担当だったから見ただけでそこまで意識してちゃんと見てはいなかったと思う

後日「生きていたんだよな」が主題歌で起用されているドラマ「吉祥寺だけが住みたい街ですか」を見て「この曲の人か!」と気づいた

 

あの頃は100人入れるか入れないかくらいの小さいライブハウス(当時のCave Be)でライブをやっていたアーティストが4万5千人の会場を即完させられるほどに成長するなんて思ってもみなかった

 

今回のライブが終わったらファンクラブは辞めようと思っていたけど、今回でより好きになってしまったし春から始まるホールツアーにも行きたいので会員は継続します

早くあいみょんに会いたい

 

アクセル全開周りは気にするな

夜勤明けにも関わらず全く眠れる気配がないからBUMPのaurora arkのライブを見てしまっている勢いのまま先日の25周年記念ライブ「Silver Jubille」のことを思い出しながら語ってしまおうかという記事です

 

 

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行ったのは初日の7/2

会場は前の20周年記念ライブと同じ会場の幕張メッセの9-11ホール

CDJや1-3ホールでのライブ(Pathfinderのこと)を経験すると狭く感じるステージだけど、何故か彼らはここでやりたがるんだよな

 

ココ最近個人的に物販をガチに並ぶことはほとんどないけど、やっぱBUMPは特別だから買うことにした

いつもならどこかのホールを貸切って会計場所が20箇所以上ある「フェスかよ」と思わずツッコミたくなるくらい沢山あるし、並ぼうものなら普通に1時間以上かかっていたけど、今回はコロナの関係で事前に申し込んで整理番号順に並ぶ形式

そのおかげか呼び出されてから10分後には物販会場から出ることが出来た

むしろ物販あとに見られるフォトブースの方は30分以上待つんじゃないかというくらい並んでいたので断念

1人で並んで撮る人もいたけどちょっと私には厳しかった

 

 

ホテルへ早めにチェックインして開場時間に再び幕張へ

会場に入るといつものあのバンドの看板がお出迎え

ここでやっと「今日はBUMPのライブなんだな」と実感が湧いてきた

入場がものすごい混んでいたせいか、ライブは15分くらい押してスタート

6年前のライブと一緒のSE、THE WHOの「A Quick One While He's Away」が流れ出す

手拍子と共にメンバーが登場してくる

そうして始めた最初の1曲目は「アカシア」だった

全BUMPファン待望、というか恐らくあの映像を見たポケモンファン待望の生アカシアだっただろう

歓声がなくてもその期待値は目に見えた

次の「Hello, world!」では藤原基央が合間に「会いたかったぜ!」と叫んだ瞬間、私の謎スイッチが入り号泣してしまった

4人に会えたことが嬉しかったのもそうだし、そうやって藤くんがいつも通り私たちに声をかけてくれるのが嬉しかったんだと思う

 

3曲目天体観測では例のあの呪文とか大サビで歌わせるところは空けないんじゃないかと思っていたらいつも通り空けてきた

あとのMCでその事について話していて「いつか歌える日のために空けておく。学校で休んでいる友達の席みたいなんもん」とのこと

さすが俺たちの藤原基央!と思っていたら「うっかり俺が歌っちゃったらそれはその友達の席に間違えて座っちゃったやつだ笑」と笑わせてきた

ホントにこの人40代後半か?と思う茶目っ気

 

天体観測のあとは「なないろ」と続き「新曲中心かな」と思いながら待っていると迎えてくれたのは「宇宙飛行士への手紙」と「arrows」だった

arrowsのイントロが始まった瞬間変な息の吸い方をしたくらいには驚いた

最後に披露したのは恐らくorbital periodのツアーだったはず

まさかお目にかかれるとは

あと宇宙飛行士への手紙は高校時代散々聴いた私の思い出深い1曲

「誕生日に当時付き合っていた彼女が藤くんの画像に宇宙飛行士への手紙の歌詞を付けて送ってくれた」というどうでもいいことを思い出していた

 

ライブ終盤、オレンジ色のライト共に「リトルブレイバー」をやり、不穏なギターイントロが始まり「なんの曲だ?」と考えているとなんと「乗車権」だった

歌い初めまで何の曲か検討もつかなかった

勝手な思い込みだけど、この不安定な時代をその曲で体現しているようにも聴こえた

「Aurora」ではあまり見慣れないチャマの手拍子の煽りがあった

数年前じゃ考えられなかった

皆で手拍子をする曲はいくつかあったけど、元々そういう曲じゃない曲で手拍子をするなんて

尖りきってた藤原基央にあの光景を見せたらなんて言うかな笑

 

「あと何曲かで終わっちゃうんだ」といつもの流れならここで「えー!!」と観客から残念がる声が聴こえるが、今回ばかりは声が出せないので反応に困っていると「いつもなら言いたいとこだよね笑。俺も思っている以上に感極まってて、すごく楽しくやらせてもらってます」と続けた

ラストは「ray」から始まり、ヒデちゃんのドラムソロから入った「オンリーロンリーグローリー」そして最後は「メーデー」だった

『再び呼吸をするときは 君と一緒に』のとき藤くんは私たちを指さした

その仕草は時代のせいか、より一層意味が込められていたと思う

 

アンコールは「古い曲もやったけど、新しい曲もやりたいです」と言って「クロノスタシス」の演奏へ

どういうノリ方をしていいのか分からない感じが「ザ新曲」って感じがした

そんな最新のBUMPのあとに藤くんは突然「今やったクロノスタシスの前がSmall World?で…合ってるよね?」と近年リリースした曲のリリース順を確認し始めた

何事かと思っていると「それらよりも前に書いた曲があって、まだどこにも出てないんだ。その曲をやります」とマジの新曲がはじまった

まさかここで新曲が来るとは到底予想出来なかった

曲名は「木漏れ日と一緒に」

初日に発表しなかったのは単純に忘れていただけだそうだ笑

タイトル通り、木漏れ日みたいな優しいメロディに後半は大きく印象が変わる展開を見せた、本当に新しいBUMPの曲だった

「知らない曲やって『終わります』じゃ終われないので…笑。一番歴史が古い曲、結成記念日にはやるか!ってなる曲です」と話し、勢いよく放った「BUMP OF CHICKENのテーマ!」にはこれまで我慢していた観客からは思わず声が漏れそうな盛り上がりだった

 

ライブが終わり、藤くんがいつも通りステージに残りMCを始めた

 

「本当は2月の結成記念日にこのライブをやりたくて、本当はもっと前からやりたかったんだけど、延期になっちゃって、絶対にみんなにこの誕生日に出席してもらいたくて、あきらめきれなかった」とこのライブが開催された心境を話した

そして「君たちが見せてくれる未来があります。俺は1人でスタジオで曲を作ってるときも『この曲は未来につながる』と思ってます。それは君たちが教えてくれた、宝物みたいな経験です」と熱く語った

 

今ちょうど見ているAurora arkの最後のMCに差し掛かっているのでそれも踏まえて今回の感想を話そう

 

「未来は何があるかわからないし、つらくてしんどいときが来るかもしれないけど、そういうときに力になれるように。今日の歌声を思い出せなくても、俺たちが歌って思い出す手伝いをするよ。どこにいようと俺たちの音楽はお前のことを絶対に1人にしないから」

 

奇しくもこのライブの翌年、2020年は誰しもが辛くてしんどい年になったしまった

あらゆる行動が制限されて、楽しみは奪われ、仕事どころかまともに生活することすら困難だった

私も新卒で遂に就いた憧れの職業はモロにその影響を受けた

人間関係も良くなると思っていたがどんどん良くない方向へ行き、最悪の形で終わりを迎えてしまった

 

「もう嫌だな」「こんなのがいつまで続くんだろう」「何も楽しくないよ」

 

そんな事で頭いっぱいになっている中、BUMPが約1年ぶりに新曲を発表した

それが「Gravity」だった

配信されてすぐ聴き、聴き終わると号泣していた

 

「一緒じゃなくても 1人だったとしても また明日の中に 君がいますように」

まさにあの日のMCの「1人にしないから」を有言実行させるような一節だった

 

「そうだ、私にはBUMPがいる」

 

どう足掻いても1人で頑張らないといけなかったけど、そのときGravityが手を引っ張って「大丈夫、俺もここにいるから」と言ってくれているようだった

 

そうやって私もBUMPもいろいろあったけど、どうにか生き延びて7/2を迎えられた

本当に、本当にありがとう

また会える日を楽しみにしながら生き延びるよ

 

最後だから欲を言うと今年の末にアルバム出して、来年春からツアーしてくれ~~~~~

そのツアーのラストでGravityやってくれ~~~~

 

以上です

 

7分

伊藤沙莉池松壮亮主演の映画「ちょっと思い出しただけ」を見てきた

なんと運良く舞台挨拶付上映会のチケットを確保

もう既に1回見ているけど、もう1回見たいと思っていたところだったからちょうど良かった

 

 

 

この作品は「私たちのハアハア」や去年公開した「くれなずめ」の監督、松居大吾の最新作

元は古い映画の「NIGHT ON EARTH」にインスピレーションされて作られたクリープハイプの「ナイトオンザプラネット」という曲からさらに着想を得て製作された映画

私にとってはクリープハイプ伊藤沙莉も松居大吾監督も好きだったので、これが発表された時は大きな期待をしていた

しかし私が期待していた以上にこの作品は私の心を鷲掴みにし、間違いなく自分のオールタイム・ベストに入る作品になった

 

内容はある2人のある日に焦点を当てて2人の6年間を遡っていくラブストーリー

ネタバレにならない範囲で魅力を語るとすれば、この2人の空気感がすごいリアルであるところ

ある年のその日は2人が喧嘩をするシーンだったが、怒り方とかその後の2人の感じが「あーありそうだな」とめちゃくちゃ共感できるシーンだった

あと付き合ってまだアツアツな時の2人の会話とかやり取りが心に刺さった

元々恋人同士特有の会話が好きだったのでここに関してはオススメする時には必ず挙げている

恋人同士の会話ってよくある恋愛映画のイチャつきじゃなくて、その2人にしか分からないようなやり取りのこと

好きな映画のセリフを真似したり、軽い冗談を言い合ったり、ツッコミが不在のまま話が進んでいく感じ

そういう会話ってしっかり言語化された上で、2人の世界が構築されているから見ていられるし、むしろ聞き入っちゃうくらい好き

 

 

去年からその年見た映画のベスト10を選んでいるけど、間違いなくこの作品はベスト3に入るほどの作品だった

上映館も少なくなってきたのでお近くの方でお時間ある方は是非見てきてください

 

 

あいみょんになりたい

最近「とっておきドラえもん」なるものが売っている

 

 

 

友情や家族愛、食べ物に纏わる話など、テーマごとに分けられたドラえもんのベストセレクションである

 

その中でも「君にメロメロ恋愛編」が気になった

ドラえもんは小学生の時にコンビニで月2回発売するコンビニコミックを父が買ってきてくれて、それをよく読んでいた

単行本化された話はほとんど読んだくらい買ってもらって、ひみつ道具の名前を聞くだけでどういう話でどんなオチになるのか答えられる程読んでいた(これは今でも答えられる)

実家に帰れば未だにあるから改めて買うこともないんだけど、読みたい部分がどうしてもあった

それはあいみょんがこのために書き下ろした5.6ページほどの巻末コメント

 

あいみょんは自分の過去の恋愛を、この漫画に収録されている「恋するドラえもん」と照らし合わせて綴っている

詳しい内容はここでは書かないが(是非手に取って読んでほしい)自分の恋愛を惜しげも無く語っている良い文章だった

 

そういえばあいみょんはよく自分の話をしている気がする

自分の実体験や感情を曲にするのはミュージシャンの性だと思うが、彼女は他よりそれが多い気がする

具体的に「あの曲がそう」とかは熱心はファンでは無いため出てこないが

ただなんかそういうの羨ましい気がする

 

私はどちらかというと黒歴史にして押し入れの一番奥に突っ込んでしまうタイプだ

「失敗した!」「もう二度と思い出したくもない!」そう言いながら絶対に出さないような奥にしまい込むのが癖になっている(想いを伝えられなかった恋は別)

貰ったプレゼントも一緒に撮った写真も全部捨ててしまう

ただふと思い出してしまって探してもないのに勝手に出てきてしまう

ちょっと思い出すどころかたくさん思い出してしまう

そうなったらまた奥へしまい込む

そしてまた出てきて奥へしまって

ずっとそれの繰り返し

だから未だに大学時代の彼女のこととか結婚するはずだった女のことを思い出しては「あんなことしなきゃよかったな」「あのときちゃんと言えてたら」なんてクヨクヨしてしまう

 

その点あいみょんは結構明るく話す

今回の巻末コメントでも自分の恋愛とドラえもんの恋を並べて振り返っているが、何処にもネガティブに感じる言葉はなかった

恋人同士特有の会話や他の人を好きになってしまったことも、後悔とか恥ずかしさとかは感じられなかった

 

それってしっかり自分と向き合えていて、自分のことをしっかり愛してることだよな、と3.4回読み返したところで気がついた

 

過去の恋愛を「黒歴史」と片付けて、奥深くにしまい込んでいるのは過去の自分を否定することだし、見てないふりをするのも現実を見ていないことにもなるんじゃないかと

 

あんな恥ずかしいことを言ったのも自分だし、伝えられなかったのは自分のせいだし、それを無かったことにするのは今更だが無理があった

恥ずかしいとは言ったが、「あの頃の自分可愛かったな」と思えるようにしたい

 

まあド深夜にこんなこと書くくらいだから当分は無理なんだろうけど、そのうち笑ってあげられるくらいになれたらいいな