私と新木場とSTUDIO COAST

1/27にSTUDIO COASTはライブハウスとしての営業が終了

このライブハウスは自分にとって1番好きなライブハウスだ

そんな私とSTUDIO COASTとの思い出を語りたい

 

 

 

 

初めてのスタジオコーストスペシャのイベント「LIVE HOLIC」の集大成的イベント「LIVE HOLIC extra」だった

f:id:massy4:20220131212602j:image

今や幕張メッセで開催するようになったLIVE HOLIC extraの記念すべき第1回だった

この日はマイファス、アルカラ、

TOTALFAT、9mm、androp、ユニゾンという布陣

まだライブへ頻繁に行くようになる前だったので、これがきっかけでよく行くようになったかも

この日のトリを務めたユニゾンも、これがきっかけで大好きになったと言っても過言ではないだろう

ライブも印象的だったが、何よりまだライブハウスに行き慣れてないのでこんなにも見やすいかいじょうがあるのか!と衝撃的だった

天井のクソでかいミラーボールに横長に広く見やすいフロアとステージ、そして何より看板の文字

夜になるとライトアップされるのにも驚いた

まだ1回しか行ってなかったのにスタジオコーストが大好きになった

 

 

 

その前の年に行ったCDJで見たヒトリエに衝撃を受けて即チケットを買って行ったのもスタジオコーストだった

f:id:massy4:20220131213437j:image

大学の友達とラブシャで知り合った友達がヒトリエのことをよく話していて元々気にはなっていたけど、あまり聴く機会がなかったが、CDJで見て完全にハマった

新年明けて大学の友達にヒトリエのことを話したら「5月だけどツアーあるよ」と言われて授業中だったが、その場でチケットを取ったのをよく覚えている

その日のアンコールはセンスレスワンダーでシノダさんが「ラストォォォォ!!!!」とシャウトしたので終わりかと思いきや、なんとあうとSister Judy、モンタージュガールへと続いた

後から調べたが、今回のツアーのアンコールはセンスレスワンダーで終わっている

ツアーファイナルならではの体験ができた

終わったあとドリンクを引き換えに並んでいると、後ろの方から中学時代のあだ名で私を呼ぶ声が聞こえて振り返ると、中学時代隣の席だった高木(仮称)だった

まさかこんな所で再開するとは思わなかったし、汗だくになっていたのでなんかちょっと恥ずかしくなった

一緒に来ていた友達とそれを話しながら駅へ向かっていると、エスカレーターで鼻血が出ていた

ライブが良すぎたのか中学時代の友達と卒業以来の再開でビックリしたのか、あるいはその日バイトを終わらせてから会場へ向かった疲れが出たのか、まあまあ大量に出た

友達がすかさず駅員に助けを求めてくれたおかげで事なきを得た

思えばあの日は付き合っていた彼女と別れて2日後のライブだったりなんか個人的にも情報量が多かった1日だった

あの日以来ヒトリエのライブに頻繁に行くようになった

バニラズとの対バンやムロフェス、wowakaさんの歌を聴ける最後のライブになるとは思わなかった2018年のCDJ、3人体制最初のツアーも東京公演が取れず、衝動的に仙台公演のチケットを取るほど好きになったのもSTUDIO COASTのおかげでもあるだろう

 

 

 

前回の記事でも書いたが、このライブハウスで最も見たバンドはTHE BAWDESだった

中でも印象的だったのが、STUDIO COASTの真ん中にステージを組んだ360°ライブ

f:id:massy4:20220302232422j:image

アリーナのライブだとたまにあるがまさかここで360°ステージのライブをやるとは考えたこともなかった

観客はステージを取り囲むように見るから普段ステージになる所も、観客がいる不思議な光景だった

もちろんメンバーは観客の間を縫ってステージに向かい、4人背中合わせで演奏していたが、一寸の狂いもないいつものBAWDIESだった

HOT DOG劇場は360°を縦横無尽に使う今後見れる機会はない激レア劇場だった

BAWDIESと私たちの目線がほとんど同じ高さだったからなのか、この日は今までより生っぽさを感じた

 

 

STUDIO COASTは他にも四星球とバックドロップシンデレラのツーマンライブ、the HIATUSの何も引っ提げないツアー、キュウソネコカミとマカロニえんぴつの初顔合わせライブなど思い出が沢山

どれも鮮明に覚えている

ライブじゃない思い出も一つだけある

それがwowakaさんの追悼式だった

f:id:massy4:20220302233523j:image

チケットがなかったため、夜のライブには行けなかったが、献花だけやりに行った

看板には「THANK YOU WOWAKA」の文字、献花台はバーカウンター、4人のヒトリエの写真が飾られているのは普段何に使っているの分からない倉庫だった

メンバーを思い、ファンを思い、何より亡くなったwowakaさんを思い、wowakaさんに「さようなら」を伝えられる機会をくれたSTUDIO COASTには感謝しかない

 

 

 

もう夢の国か幕張メッセ行くための乗り換えでしか新木場に降りることはない

駅に併設されているドトールもファミマもロッテリアもいつも混んでいて入れないコメダ珈琲へ行くこともない

STUDIO COASTへ向かう途中の橋で葛西臨海公園の観覧車を見ることも開場前に階段に座って待つこともロッカーが空いていなくて奥の方へ行ってしまうことも、もうない

新木場駅からSTUDIO COASTへライブを楽しみにしながら向かう時間が好きだった

 

色んなバンドに出会わせてくれて、今も仲良くしている友達と出会わせてくれてありがとう

またどこかで会おうぜSTUDIO COAST

 

さらば青春のスタジオコースト

1/6 「SEEZ RECORDS presents THANK YOU OUR STUDIO COAST」へ

 

f:id:massy4:20220112100848j:image

SEEZ RECORDSの兄弟THE BAWDIESgo!go!vanillasに加えてオープニングアクトには末っ子のCOWCITY CLUBが出演した対バンライブ

 

去年のマイヘア主催の3マンライブ「超学校」が最後だと思われたけど、年末にこのライブの発表があって、私のスタジオコーストでのライブはこれで終わりにしようと決めた

 

COWCITY CLUBは完全初見でお客さんのほとんどもそうだったろうが、完全に観客の全員の心を掴んだ

初めてのスタジオコーストにしては堂々としていて何より「愛してるぜコースト!」と曲中に挟めるほどに楽しんでいた

これからの活躍が楽しみだ

 

 

バニラズは何度もこのスタジオコーストに立ち最近もアコースティックツアーの千秋楽にここを選んでいた

牧は「Zeppを目指すバンドにとってこのスタジオコーストは特別な大切な場所」と語りコーストへの経緯を表した

バニラズはもう横浜アリーナ神戸ワールド記念ホールでワンマンライブができるほどに成長した

かつてのツーマンライブでは「悔しい思いもした」と語ることもあったが、今はもうそんなことすら感じさせないほどになった

スタジオコーストが無くなるのは寂しいがきっとその寂しさを晴らしてくれるのはバニラズなんだろう

 

 

思い返せばTHE BAWDIESのライブを最も見たのはここだった

ドレスコーズ9mm Parabellum Bulletとの3マンライブに結成15年&デビュー10年記念ツアーの初日、360°ライブ

どれも印象深かった

今日もMCでTAXMANがバニラズの横アリライブあとに自分の誕生日サプライズが用意されているのではないかと期待していたことをいじられたり、大雪なのに晩夏の曲を選んだり、HOT DOG劇場が某機動戦士だったり

アンコール前には3バンドのスタッフがバタバタと準備をして全バンドが登場

ROYさんがCOWCITY CLUBを一人一人呼び出すが、チラチラ前方のスタッフを見ていたので恐らくカンペを読んでいたのだろう

アンコールは3バンドでKEEP ON ROCKIN'を披露

もはやどこをどう見たら良いのか分からないほどだった

今後スタジオコーストを語る上でこのパフォーマンスは外せないと思う

 

 

 

超学校のとき思いの外しんみりとしてしまっていたが、私のスタジオコースト最後のライブがこんなにもご機嫌で楽しいロックンロールパーティで終われて本当に良かった

本当にありがとう

スタジオコーストは終わってしまうけど、3バンドはまだまだ続く

またどこかでね

 

 

スタジオコーストとの思い出はまた次回

 

 

僕らも会うことはなくなった

9/15My Hair is Bad presents「超学校」へ

f:id:massy4:20210915220055j:image

来年1月末で閉店してしまうスタジオコーストに行きたすぎてチケット取ってしまったこのイベント

正直なことを言うとyonigeはここ数年まともに聴いてないし、マイヘアとSPARK!SOUND!SHOW!(以下スサシ)はほとんど初見に近かった

会場がここじゃなかったら行くことはなかっただろう

それほどスタジオコーストへの思いは強かった

ただyonigeは私がよく聴いていた頃とは全く違うバンドになってたし、スサシはコロナ禍でぐちゃぐちゃになった社会を叩き切るようなMCとそれを払拭するような盛り上がりを見せ、マイヘアの椎木は自身の遊び場のひとつであるこのスタジオコーストが無くなることへ憂いた

椎木は失礼ながらずっと「歴代の彼女をDVしてそうな顔」としか思ってなかったから熱い思いをぶつける姿とのギャップが心に突き刺さった

コロナ禍が明けたらどんなライブをするのかすごく楽しみになり、3バンドともしっかり聴かなければならなくなった

 

スタジオコーストの思い出を一個一個長ったらしく書こうと思ったが、閉店するまでに訪れる可能性(ヒトリエかユニゾンがライブをやる場合)があるため、閉店の日を迎えたら改めて振り返ろうと思う

 

わからず屋には見えない魔法

UNISON SQUARE GARDENリバイバルツアー「CIDER ROAD」東京ガーデンシアター公演へ

 

f:id:massy4:20210824215032j:image

8年前に発売したアルバム「CIDER ROAD」のツアーのリバイバルツアーという世にも不思議なツアー

CIDER ROADというと収録時間が8枚のアルバムの中で1番長く斎藤宏介も「足し算に足し算を重ねた」という程の濃い内容のアルバム

8月頭のプレビュー公演では「カルビのよう」と言っていた

 

そんなアルバムのツアーだからセトリもとてもやんちゃ

特に15曲目の「like coffee〜」からラストの「シャンデリアワルツ」まで「もうこれで終わるよ!」という曲が続く終わる終わる詐欺のオンパレード

とてもじゃないけど近年のツアーどころかフェスのステージでもやらないよこんなの

 

 

斎藤宏介はアンコール前に「ライブをやるたびに悪者になるような日々が続いていくね」と語った

フェスは軒並み中止になり、唯一開催した大型フェスのフジロックはメディアや普段音楽を聴かない関係ない人からの批判が続出

今年のGWの状況にほぼ戻ってしまった

ただ斎藤宏介はそれをただ悲しみ嘆くのではなく「俺たちの為でもあるし君らや今日来なかった家にいる人のためにも、普通にライブを続けていきます」と宣言した

もちろん今後の状況によってはfun time accidentもPatrick Vegeeのツアーも中止になってしまう可能性はある

でもこうやってバンドのフロントマン本人の口から「ライブはやり続ける」ということを聞けただけでまた生きていく希望が見えてきた気がした

 

次は秋、待ちに待っていたPatrick Vegeeのツアーで会おう

 

 

文字じゃない世界

7/1 「ヒトリエ Amplified Tour 2021」Zepp Divecity TOKYO公演へ

f:id:massy4:20210704164237j:image

 

ベストアルバムの延期・中止、年明けのデビュー7周年ライブの中止を経てようやくヒトリエのライブを生で体感できた

個人的には去年初頭のアトリエライブの入金忘れからヒトリエのライブに行けてなかったので一昨年のツアー以来、実に1年半ぶり

ライブハウスに来るのも去年のバックドロップシンデレラZepp TOKYO以来だった

 

 

今回のツアーは3人体制になってから初のアルバム「REAMP」を引っさげてのツアー

初っ端センスレスワンダーをぶちかまし、REAMPのトップバッターのcurved edge、そして「これぞヒトリエ」と言ってもいい超テク演奏のハイゲインを演奏

ハイゲインに関しては凄まじい爆発力だった

何より一昨年参加したツアーから3人のヒトリエの音の厚みが全く別物になっていた

正直3人体制になりたての時は4人と比べると当たり前だが厚みはあまりなかった

それが今回のツアーで厚みが大幅に増したように聴こえた

それはまるでwowakaがいた時のように

 

 

ヒトリエはどう足掻いでもこれからも3人で活動していく

新曲を出す時もアルバムを出す時もまたツアーをやる時もフェスに出る時も

でも私たちが目の当たりにするのは3人だけだが、そこにはもう1人私たちには見えないwowakaという存在がいつもそこにいるはず

 

 

 

改めて音楽は魔法なのかを考える話

ビバラで大森靖子を見てから彼女の音楽をよく聴くようになった

メンヘラっぽい曲からハードな歌詞の曲、どれも私の心にズブズブに突き刺さった

 

曲を聴いていく中で彼女のことも調べるようになった

そこで気になったのが「音楽は魔法なのかそうじゃないか」という論争

事の発端は大森靖子が出演したBAYCAMP2017での出来事

その日大森靖子は「音楽を捨てよ、そして音楽へ」という曲を披露していた

歌詞中には「音楽は魔法ではない」という言葉を連呼する部分があった

その日はそのまま終わりイベントもその事件がなければ無事終了を迎えるはずだった

だが大森靖子の出番直後に登場したYogee New WavesがMCで「音楽は魔法だよ」と言ったのだ

普段なら何の変哲もないMCなのだが、大森靖子は直前に披露していた自身の楽曲を真っ向から否定されたと捉えたそうだ

そのMCの後にベースの弦が切れて大森靖子のバンドメンバーのベースを勝手に借りたこともあり、大森靖子Twitterやブログでヨギーの発言・行動を痛烈に批判した

その後、ヨギーのメンバーが直接大森靖子に謝罪しに行こうとするも受け付けて貰えなかったり、映画監督の岩井俊二が「映画も魔法ではないよ」とツイートしたりと長引くのだがここでは割愛

結局ヨギーの公式ホームページで正式に謝罪しこの一連の騒動は一旦沈静化した

 

 

じゃあ実際音楽は魔法なのか、そうじゃないのかと改めて考えると、やはり音楽は魔法ではない

だって人の手で一から作られているものだし

それを「魔法」という単語ひとつで片付けるのも失礼な気がする

じゃあ絶対そうじゃないかと問われると、そうとも言いきれない

大森靖子本人もTwitterで「音楽そのものは魔法じゃない、音楽が魔法的な可能性を秘めているだけ。あとは自分とそこにいる人次第」と綴っている

例えば自殺志願者が「もう嫌だ、もう死ぬ」と自殺をしようとしてたまたま音楽が聴こえてきた時に、その音楽がその人の心に刺さればやめるかもしれないが、刺さらなければそのまま死ぬ

結局のところ聴いた本人がどう受け止めるかによる

そんなの元も子もないと言われたらそうなんだけどこれは事実だ

だってその曲が万人の心に刺さって穏やかな気持ちになったり犯罪を起こそうって気にもならない

この世は平和になる

よくそのアーティストのファンが「○○嫌いな人は見たことない」と言うが、実際はいくらでもいる

私も何年か前はサカナクションのことをそう思っていたが、「古ければいいと思ってる」と彼らを貶すような発言を目にしてから変わった

ただ見えてないだけだった

いくら自分が良くても、ある人にとってはなんも響かない、むしろ嫌いとも思っている人もいる

そんな魔法みたいな曲はこの世のどこにもない

 

じゃあなぜ音楽はなり続けるのか

UNISON SQUARE GARDENの「シューゲイザースピーカー」という曲には「どんなヒットソングでも 救えない命があること いい加減気づいてよね だから音楽は今日も息をするのだろう」という歌詞がある

先に書いたように音楽は魔法ではないけど、その可能性を秘めている

そしてそうなるには聴き手と作り手次第

だからミュージシャンは魔法になるために音楽を鳴らし続けている

 

なので結論、音楽は今のところ魔法であるとは言いきれないが、いつか魔法になる瞬間が訪れるかもしれない

 

Long Time no See but...

5/4みどりの日 VIVA LA ROCK 2021へ

f:id:massy4:20210505205210j:image

2年ぶり5回目のビバラ

昨年はゴールデンウィークでの開催を断念し夏頃の開催を模索したが結局中止になりオンラインフェスという形に

今年は感染対策を万全にさいたまスーパーアリーナで開催

もちろん声は出せない、食事も決まった場所で黙食、メインステージの観覧エリアはアリーナ前方エリア指定スタンディング・アリーナ後方椅子・椅子席の3つに分かれ、全ステージ終了後は退場規制など

このフェスはステージやフェス自体のガイドラインが初回から何度も変わってきたが、こんなにも大幅に楽しみ方が変わるとは2年前には到底考えられなかった

 

でも声が出せないだけでめちゃくちゃ楽しめた

 

ロットンは相変わらず楽しくはしゃげたし大森靖子の世界観に惹き込まれ、スカパラはゲストボーカル4人が最高であっという間に終わってしまった

アンセムズはきっと今後貴重映像として取り上げられるであろう藤井風の「LA LA LA LOVE SONG」から始まり、2人目のsaucy dog石原慎也の「サヨナラCOLOR」で割と激しめのバンドが揃ってた会場に優しい歌声が響いた

3人目はSiMからMAHさんが登場

まさかの椎名林檎の「丸の内サディスティック」を熱唱

終わったあとに「候補をいくつか挙げて貰ってあったのが丸の内サディスティックだった。本人の演奏でさいたまスーパーアリーナでカラオケができるなんて」と嬉しそうに語ってた

そんなMAHさんの呼びかけで出てきた4人目がマキシマムザホルモンのナヲ姉

なんと禰豆子の衣装を纏い紅蓮華を披露

本人は「このメンツであたしだけ浮いてない?」とずっと言っていたがめちゃくちゃ上手かったのでまたいつかやってほしい

ラストはアイナジエンド

2回目のアンセムズ出演

去年亡くなった津野米咲が所属する赤い公園の「Canvas」を披露

ラスサビではモニターに津野米咲がアンセムズで演奏していた映像が流れた

真剣な顔で演奏をする、水曜日のカンパネラコムアイにマイクを向けられ照れながら歌う

そんな津野米咲の姿が今年はステージのどこにも、そして今後も見れない

ただこうやって津野米咲が作った曲が受け継がれていく瞬間を目の当たりにすると悲しさの涙より、感動の涙が溢れた

 

 

話は逸れるがアンセムズでの津野米咲の印象的だったシーンは、KANA-BOON谷口鮪をゲストに迎え披露した斉藤和義の「歌うたいのバラッド

津野米咲のピアノと谷口鮪の歌だけでワンコーラス使い切るアンセムズではなかなか見られなかったシーン

去年のビバラオンラインで津野米咲は「めちゃくちゃ緊張した」と話していた

あの瞬間だけそれまでの空気が変わって2人だけで作ったような雰囲気に会場は包まれた

あの様な瞬間はまたきっと訪れる

バンドマスター亀田誠治が終わり際に「また来年会おうね」と行ってくれたからだ

来年以降もアンセムズが何をやるのか楽しみだ

 

 

 

話を戻す

念願だったDragon Ashは勢いがありつつ熱気というより優しさを感じた

kjが最後に「ライヴハウスでできる日まで音楽を続けましょう」と言ったのは、この状況がいつか良くなると信じ、そしてここにいる観客がまたライブハウスに足を運んでくれるという信頼から出た言葉だった

 

10-FEETのTAKUMAはMCで「俺が世界中のコロナウイルス吸う。ダ○ソンとかパナソ○ックとかに改造してもらって吸えるようにする。それで2週間隔離してくれ。勝手に治すから。うがいとかして勝手に治す。」とボケのようにも聞こえたがTAKUMAの優しさから出たボケだし、何より目を真面目にして話してた

NAOKIも真面目に「それがええ」と相槌をしていた

「RIVER」では「隣の人とエアーハイタッチ!」や「goes on」では「いつものあれやろうか!」と全員を座らせて跳ばせたりと彼らならではのパフォーマンスを魅せてくれた

特にラストの「ヒトリセカイ」で「今日が最後だと思って歌う!」と叫んだシーンは印象的だった

 

UVERworldは完全初見

曲もそんなに知らなかったけどTAKUYAの熱い歌に一気に呑まれた

それに応える観客

一体感という点ではこの日1番だった

ラストの新曲「EN」は名バラードになった

また見てみたい

 

この日のトリはMONOEYES

「今日来れなかった人、フェスの開催を反対する音楽ファン、今日来てくれたお前ら、いろんな立場の人がいるから何が正しいかはわからないけど、みんな感謝してます」と細美さんは語った

そういえば何年か前のCDJthe HIATUSとして出演した時に「お前らのどんな感情も受け入れる」と言ってた

器の大きい細美さんだから出た言葉だ

本編最後の「グラニード」の前に細美さんは「帰りまた報道の連中がいるかもしれないから気を抜くなよ」と話した

ここ数日ビバラ、そして千葉の蘇我で開催していたJAPAN JAMのことを連日報道していた

それは悪意があるものだった

事実が捏造され、元々反対していた人らにさらなる反発を煽るような内容だった

「近隣住民困惑」「終演後の駅は混雑」

Twitterでも「こんな時に行く連中は頭がおかしい」「なんでやるの?」「こんなん誰か大声出してるでしょ」などネガティブな意見が多く見られた

 

 

「何を言ってるんだ」と言ってやりたい

去年の2月あたりからライブはほとんど中止になり、それから宣言解除後までは有観客での開催はなかなかできなかった

そして解除後は国が定めたガイドラインに従って観客数を制限してライブを開催した

そして今日までライブ会場でのクラスターは発生していない

これを言うと大体の人が「隠しているんじゃないか?」と言う

打首獄門同好会の大澤会長も自身のバンドのツアーが終わったあとに言っていたが、SNSが生活の一部になった今の時代に、しかも今めちゃくちゃトレンドのコロナ関連のニュースが広まらない訳がない

フェイクニュースですら事実として取り上げられてしまうというのに

これは紛れもない事実

つまりこのガイドラインは大成功というわけだ

なのに何故この事実を無視してそんなことが言えるのだろうか

黙食ができてない飲食店なんていくらでもある

マスクを外して電車に乗る人も最近よく見る

スーパーなんて目印があるのにそれを無視して並ぶ人もいる

今回のビバラ、JAPAN JAMはライブ中に大声を出すような人間はいなかったし、黙食も徹底していて食事中誰一人話をすることは無かった

ライブがない時の会場はスタッフの呼びかけだけが響き、メインステージの客席前方でも別ステージ(CAVEステージ)のリハの音が聞こえたくらい静かだった

列に並ぶ時もソーシャルディスタンスを保っていた

帰りも今日の感想を大声で話をする人もいなければまっすぐ駅に向かい(私と同じルートの人は)どこへも寄らずに電車へ乗っていった

その事実を知ろうとしないでルールを守らない人間と同じ様に批判するのはどうかと思う

このブログで政治批判はしたくないけど最近の政府もいい加減にして欲しい

今回の緊急事態宣言に入ってから「イベントは原則中止か無観客」って

絨毯爆撃にも程がある

あなた達が定めたガイドラインに沿って開催したらリスクは軽減されるんじゃないのか?

実際その成果が出ている、しかも大成功なのに何故それが無視できるんだ

そのせいでまたライブハウスがひとつ無くなった

去年もいくつも無くなった

今後の活躍が期待されていた好きだったバンドもライブができないことを理由に解散した

これ以上私たちの音楽を自由に楽しめる未来を奪わないでくれ

 

 

 

今回の2つのフェスの開催は間違っていなかったと言うにはまだ早いけど、感染するような行為をしなかった自信はあるし、周りもそれをやっていたと信じている

出演してくれたアーティスト、支えてくれたスタッフ、そして開催にこぎつけた鹿野さん、本当にありがとう

今回行くことはなかったけどJAPAN JAMも開催してくれてありがとう

これは音楽業界の明るい未来へ繋がるはず

また来年さいたまスーパーアリーナで必ず会おう